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雪国の生活を描いた名著『北越雪譜』

もう半年ほど前のことになりますが、池袋で知人と落ち合う予定があり、同じく池袋のジュンク堂書店でいっしょに本を見て回ったことがありました。彼女と私は民俗学に興味があったのでそのフロアを見て回っていたのですが、そのとき私が偶然に奇跡的な出会いを果たしたのが『北越雪譜』という著作でした。

写真 2014-09-22 0 13 11


江戸時代、現・新潟県南魚沼市の一部である塩沢という場所に暮らしていた鈴木牧之(すずき・ぼくし)という人物が、自らの住まう北越の地を「雪国」という観点から観察し、その景色や生活ぶりを紹介した一作です。「本当の雪を知らない都会人に教えてやりたい!」という動機で書かれたこの本は、雪の性質やその中での暮らしぶりを挿絵や逸話などをふんだんに盛り込みながら解説していて、同時代の大ベストセラーになったんだとか。うーむ、確かに今でも南関東人はちょっと雪が降ったくらいで転ぶし、雪国の人が見たら滑稽なんだろうなあ。口語訳版が出れば今でもベストセラーになる予感がします。

最初はその表紙となっている「雪の結晶」の種類を解説した挿絵と、「北越雪譜」という題名に惹かれ、「雪の降りづらい関東人として雪について理解を深めたい」という程度の気持ちで衝動買い的に購入したのですが、実際に読んでみると雪で家が埋まってしまう様子や雪崩の予兆など、積雪のほとんどない地域の人間には想像だにできない内容が多く大変勉強になります。特に雪に対する知識や名産品、風習といったことに関する記事・実話・逸話は民俗に興味のある方はぜひ一読をおすすめします。
江戸時代の文章らしい漢語の多用があり難解な部分もあり、また多少の文語文の知識も必要とされますが、読むことさえできれば興味深い内容が続き大変ためになります。ぜひとも口語訳版も期待したいです。

かつて『白の大地に恋をして』という新潟越後(もっといえば北越急行沿線)が舞台の小説を書いたことがあったのですが、当時はまだ若く、雪に対する知識も皆無なまま勢いで書き始めたものです。そういったこともあって「越後」「北越」そして「雪」についてはもっと知っておくべきという考えは頭のどこかにはあり、『北越雪譜』との出会いはまさにそうした中で起きた奇跡的な出会いと言っても、個人的には過言ではありませんでした。
こういったことから個人的に思い入れも強いので、ネット空間のすみっこでこっそりオススメしておきます。
ちなみに一時期読むのを中断してしまっていたので、今日から毎日節ごとに少しずつ読み進めて自分の言葉で要約する作業を行うことにしました。がんばるぞ(`・ω・´)

DSC_9439s.jpg

最後に北越雪譜とはまったく関係がありませんが、今夏牧之が暮らした塩沢の町のすぐそば、上越線大沢駅で撮影した「特急はくたか」の拙作を一枚。『白の大地に恋をして』の登場人物ミントとタカヒトに関わる列車なので思い入れは格別に深いです。
まだまだ「拙作」の域を出ません。もっと精進せねば。
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「野老」という名詞

父が新聞を見ながら、突然「これで『ところ』さんとは読めねえなあ」とつぶやいたので、どんな字を書くのか気になって聞いてみた。なんでも「野原の『野』に老人の『老』」、つまり「野老」で「ところ」と読むのだそうだ。
確かにはじめて耳にする名字である。気になって検索してみたところ、このような記事に行きあたった。

「野老」(ところ)はヤマノイモ科の蔓性(つるせい)の多年草
根茎にひげ根が多く、これを老人のひげにたとえて野老(やろう)と呼ぶ。

出典:コトバンク「野老」(下線部を引用)
http://kotobank.jp/word/%E9%87%8E%E8%80%81


野に生える老人のひげのような植物なので「野老」の字を当てた、といったところか。
コトバンクにもウィキペディアにも根の画像はないようなので、おとなしくGoogleで画像検索をかけてみた。
「Discorea root」 - https://www.google.co.jp/search?q=Dioscorea+root&tbm=isch

日本的なイメージだと、そこらにいるおじいちゃんのひげ、というよりは「仙人がたくわえたようなひげ」と形容した方が伝わるかもしれない。確かにひげに見える。
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H. Shirayuki

くるりほんのりあをいるか
Name : H. Shirayuki

写真と乗り物が好きです。
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旧題「ゆきふりほしみのぷらぷら鉄日記」
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